大学院の２年生の冬に一つ目の転機が訪れました。

阪神大震災でした。


私の実家は夙川でしたので、全壊で両親は小学校に一時避難を余儀なくされてしまいました。



それまで、就職もあまり考えず研究の方向で進もうと考えていたのですが、すぐにでも就職して親元に帰って何か手助けをしなければと考え、漢方薬の卸の会社に就職しました。



そこは、実際に漢方の原料を扱う会社で、私は関西の漢方薬を扱う病院を主にまわり、ドクターに漢方の情報などをお伝えする仕事をしていました。



少し、会社にも慣れた頃に、二つ目の転機が訪れました。


病院を回って会社に帰る途中の阪神高速で交通事故に遭いました。



阪神高速が渋滞し、私は完全に停車していましたが、後ろからゴルフ帰りの男性が、ブレーキも踏まず突っ込んできました。

そのまま、救急車で運ばれ、即入院生活。

新車だった私の営業車は即廃車（たった２ヶ月しか乗ってませんでした）。

レントゲンの結果、「鞭打ちで、首の骨がずれているよ」と医師に言われ、毎日牽引と電気やローラーにかかる日々でした。

整形外科に関して素人の私でも、こんなことしてもずれた骨は治らないだろうなと感じていましたが、治療期間も終わり首の不調を抱えながら仕事に復帰。

しばらくして重たい漢方薬を運んでいる途中に、人生初の「ぎっくり腰」

鞭打ちの時の経験で、病院に行っても何もしてくれないだろうと考え、自宅で安静にしていました。しかし、あまりよくならず会社の専務に、「整体」
を紹介して頂きました。

そこは、関西でも有名な整体院で、相撲取りや野球選手がたくさん来ることで有名でした。

その先生は、「はい、ここに寝て」と言って、さっと背中を触り「腰の骨がずれているので治します」といきなり「バキバキ」と腰の骨を鳴らされました。

びっくりして、呆然としていると「動いてみなさい」と言われ、体を動かすと随分楽になっていたのです。

この効果には本当に驚きました。


病院でよくならない痛みが、こんなことでよくなるなんてと思ってしまいました。

自分の腰痛を期に、整体の道に進みました。

本当に、色々な学校に通いました。

カイロプラクティック、整体、連動操体法、オステオパシー等、色々研鑽を重ねました。


そして、１９９９年に芦屋で芦屋カイロプラクティックを開院しました。